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SPE Board Meeting in Tokyo and Dialogue with Japan’s Industrial Community

By Kohei Miura posted 10 hours ago

  

報告:東京におけるSPE理事会の開催と日本の産業界との対話について

山本晃司 SPE Asia Pacific Regional Director, JOGMEC

 去る1月30日から2月1日までの三日間、2026年President(会長)のJennifer Miskimins(コロラド鉱山大学教授)、Secretary, CEO(事務局長)のSimon Seaton他、Technical Director, Regional Directorの合計21名とSPE事務局職員が東京に勢ぞろいして、SPEの理事会(Board of Director Meeting)が開催されました。SPEの理事会は年3回開催されますが、日本で開催されるのははじめてのことです。

 私は一昨年の10月よりSPEのAsia Pacific Regional Directorを務めていますが、SPEの活動や会員のかかわり方は、北米、中東、アジア・太平洋地域など、それぞれの地域で大きく異なっていることに気付くようになってきました。現在、SPEの会員における北米の会員の割合は2割程度になっている一方、中東、アジア・太平洋地域、アフリカではメンバーの増加が続き、それらの位置づけが大きくなっています。しかしながら、特にアジア・太平洋地域は地理的にも文化的にも多様性が強く、単一の言語で活動できる北米などとは異なる取り組み方が必要であることを感じていました。そこで、SPEの理事会を日本で開催すれば、アジア、とりわけ日本でどのような活動がされているのか実態を知らせることができて、今後のSPEの活動の幅を広げ、世界の多様性により深く対応できるようになると考えて、日本で理事会を行うことを提案させてもらいました。会長のJenniferの賛同も得られて提案は受け入れられ、今回の開催の運びとなったものです。

 日本で理事会を開くうえで、日本における上流石油産業の現状、とりわけ技術開発や人材開発がどのように行われているのかと、日本の中にどのような石油技術者のコミュニティがあるのかを知っていただくことは大変重要と思い、会議期間前と期間中に次のような交流の機会を設けました。

  •  1月27日:Miskimins会長、Seaton CEO、Hazli Sham Kassim理事(アジア太平洋Regional Director, Petronas)による新潟県柏崎地域訪問
  •  1月28日:上記3名によるINPEX技術研究所、JOGMEC本部訪問
  •  1月29日:理事全員によるJOGMEC技術センター、JAPEX技術研究所訪問
  •  1月30日:INPEX本社に会場をお借りしてのSPE日本支部との交流会
  •  2月 1日:理事会終了後の、石油技術協会、SPE日本支部、SPE早稲田Student Chapterとの意見交換会
  •  2月2日:Sushma Bhan理事(Data Science and Engineering Analytics Technical Director)とデジタル四社会(※Eneos Xplora, INPEX, JAPEX, JOGMEC)との意見交換会

 27日の柏崎地域訪問は大雪の影響で、計画していたINPEX柏崎水素パークの訪問は外から覗くだけになりましたが、膝まで積雪のあるJOGMECテストフィールド内も皆さんに歩いていただき、日本の代表的な石油産出地の状況を垣間見ていただくことができたと思います。また、各技術研究所訪問では活発な意見交換も行われ、日本側・SPE理事会側双方から多くの質問もあり、理事の皆さんは技術に特化した組織がこれだけ作られ投資が行われていることに強い印象を持たれたようでした。また、SPE日本支部及び石油技術協会との対話の機会から、日本のように独自の言語のコミュニティがある地域で地域のコミュニティとどう差別化して会員獲得につなげられるか、特に国際的なコミュニティへの入り口として貢献できるのではないか、インドネシア、中国などにも似た状況があるのではないか、などといった議論がされ、SPEにとっての問題提起になったと思います。また、現在日本には早稲田大学にしかStudent Chapterがない現状から人材確保と開発の難しさについても、理事の間でそれぞれの地域や分野の観点での意見も聞かれました。

 また、石油技術協会との対話では、日本語コミュニティである石油技術協会と、世界にむけて開かれたSPEが協力を深めることで、日本の石油開発技術の深化と国際化を同時に追求できることが確認され、最終日の会合後には飯塚SPE Japan Chairpersonと、石油技術協会の高橋会長、島本副会長を加えた協議で、次回の共同イベントをより密接に、学生にも開かれた形で行うことについて合意され具体的な検討にとりかかかったところです。

 今回の理事会開催が日本支部の活動をより活発化させる一助となることを願います。また、交流会開催等において尽力いただいた飯塚Chairperson、早稲田Student Chapterアドバイザーの大内教授、訪問先の皆さん他、多くの皆さんに感謝します。対話を対話で終わらせず、次のステップに進んでいきたいと考えています

 最後に、今回訪問されたMiskimins会長、Seaton CEO、Kassimアジア太平洋Regional Directorからのメッセージを紹介させていただきます。

Miskimins会長

“As the 2026 SPE President, I was so pleased that we could hold our January 2026 SPE Board of Directors meeting in Tokyo. It was a privilege to meet with the local Japan Section officers and members and hear about what they are doing in regards to SPE offerings in the area. It was also a pleasure to meet with representatives of our partners JAPEX, INPEX, and JOGMEC and learn more about operations and technology development in the country. Thank you to everyone for being such wonderful hosts!”

Seaton CEO

“Thank you to SPE Japan for hosting us so generously, and especially to our Regional Director Koji for opening doors to Japan’s oil and gas community and sharing such valuable insights into both the history and future of Japan’s energy industry”

Kassimアジア太平洋Regional Director

“The board meeting in Tokyo offered an excellent opportunity to engage directly with our regional members and key stakeholders, deepening our understanding of Japan’s market needs and strategic priorities. Hosted by fellow board member Koji, the visit featured discussions with senior business leaders as well as tours of leading Japanese research facilities, providing valuable firsthand insights into emerging technologies and innovation trends. These engagements strengthened SPE’s ability to support our membership in Japan while fostering meaningful exchange of knowledge across APAC and the global community—further advancing collaboration and elevating our shared technical capabilities worldwide.”

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